死んでもいいと思わなくなってきた


うつのときって、正常な思考ができなくなります。

気もちが追いつめられ、「死にたい」「死ぬしかない」と思い込みます。

実際、行動に移してしまった過去もあります。



そういった最悪の状態からは、ずいぶん遠ざかっています。

それでもまれに、ひどく体調を崩すことがあります。

そういうときは今でも「生きるのがつらい」と思います。

死なないと決めたので、行動に移すことはありません。

でも、やっぱりしんどいです。



「死にたい」という気もちは、高校生の頃からありました。

夜、眠っているうちに死ねればいいのに、という緩やかな願望がありました。



その後、10年以上が経ち、夫と結婚しました。

夫はわたしにとっての初めての理解者でした。

夫のおかげで、とても生きやすくなりました。

「これが幸せなのか」としみじみ感じました。



それでも、夜ベッドに入ると「このまま死んでもいいな」と思っていました。

以前のように、積極的な気もちではありません。

「今日も夫と一緒に眠れる。この幸せな状態で終わりになるのもいいな」という感じです。



これは、おそらく心の奥で、「どうせわたしは回復できない」「いずれまたツラい時期がやってくる」という思いがあったからです。

またいつかツラくなるのなら、幸せな状態で終わるのもいいんじゃないかと思っていました。

けっこう最近(1〜2年前くらい)までのことです。



それが、ようやく。ようやくです!

この1年くらい、ようやく(3回目)思わなくなってきました。



夜、眠る前に、「まだちょっと死にたくないな」と思えるようになってきました。

もう少しやりたいことがあるので、生きたいなと思っています。



自分のその気もちの変化に気づいて、嬉しくなりました。

やはり少しずつだけれど、良くなっているのだと思いました。

心の奥にあった、あきらめが希望に変わってきたのでしょうか。



ささやかですが、この手応えこそが、回復しているという自信になっています。

前に進んだと思いきや、後ろに下がることも多々あります。

体調を崩して、しんどくなることだって、まだまだあるでしょう。

それでもコツコツやっていくことは、わたしにとって大切な意味があることです。

これからも、少しでもより良い方向に向くように、コツコツやっていきます。







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