その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7



発達障害に詳しいクリニックBで治療を行うと決め、通い始めました。

とはいえ、退院したばかりのわたしの体調はすこぶる悪いです。



通院には彼が付き添ってくれました。

この頃は2週間に1度の通院です。



外出はわたしにとって大仕事なので、通院以外はほぼ引きこもっていました。

通院の日も大変です。

洋服を彼に選んでもらい、励ましてもらいながら着替え、死にそうになりながら電車に乗ります。


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クリニックでは、診察室にもいっしょに入ってもらいました。

診察の後は、せっかく外出したのだからと、ランチを取ることもありました。

がんばって外出して、通院できたご褒美です。

美味しいものが食べられてうれしい反面、人前に存在することがつらいという気もちもありました。



わたしが引きこもっていたのは気力がなかったことが1番ですが、もう1つ理由があります。

入院中から興味が食べることだけだったので、どんどん過食していました。

入院前に比べると10キロ以上太りました。



新しい服を買いに行くこともできないので、以前の服をパツンパツンの状態で着ていました。

そんなみっともない姿(と、当時は思い込んでいました)で、お日様の下を歩くのがとてもみじめでした。

たまたま昼間に近所を歩いていたとき、以前のバイト先の人とすれ違いました。

向こうは気づいていなかったと思いますが、消えてなくなりたいと思いました。



そんな思いがあり、昼間は家に引きこもって、横になっていました。

それでも、たまに外出することもありました。

彼といっしょに夜の散歩をしたり、過食したい気もちが抑えられないときにコンビニに行ったりです。

散歩しようという声がけは毎日のようにしてくれましたが、わたしが出かけられるのは1週間に1度くらいでした。



そんなわたしの楽しみは、テレビで再放送していた「アルプスの少女ハイジ」、DVD「シュレック」。

あと、田舎を舞台にした連続ドラマでした。

あらゆる刺激がつらかったわたしにとって、これらは唯一見ることができました。

テレビから流れてくる映像に癒されていました。



ただ、それ以外の時間はとても苦痛でした。

1日の半分以上を寝て過ごしていましたが、起きている時間にやることがないのです。

時間をもてあまし、早く時が過ぎてくれと願うばかりでした。







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