わたしは、うつや躁になるたび、自分に振り回されてきました。
何度、そんな自分がイヤになったことか。
でも、うつも躁も予防することで、少しずつラクになってきました。
うまく予防・対策ができれば、このまま回復に繋がると思っています。
そんな予防には、自分の調子を把握することが不可欠です。
とはいえ、自分で自分の調子を把握するのは、なかなか困難です。
(わたしにとって、日々の課題です)
先日、自分を観察しているときにある方法を使いました。
「双極性障害の混合状態」の考え方です。
それによって、自分の調子の把握がしやすくなりました。
この記事では、そのときの体験をもとに「自分の調子の把握方法」についてのポイントをお伝えしています。
回復のための第一歩として、まずは、「自分の調子の把握」です。
そこから予防・対策し、回復に繋げていきましょう。
はじまりは、いつもと違う自分
ここ数日のことです。
調べものをしていたら、どんどん新たなことが気になりました。
新しい気になったことを調べていると、さらにほかにも…
そうやって、気づけば3〜4時間ものあいだ、パソコンの前に座っていました。
1時間くらい夢中になることはあるのですが、3〜4時間はちょっと長い。
これはいつもと様子が違うぞと、ようやく気がつきました。
そこで、自分の現在の様子を観察しました。
うつっぽいわけではない、
軽躁状態というわけでもなさそう。
果たして、今のわたしの状態は???
よくわかりませんでした。
双極性障害の「混合状態の表」を使って分析
以前、ご紹介した記事があります。
>>> 双極性障害のガイドと、双極性障害の混合状態について
この記事で「双極性障害の混合状態」について触れました。
このことを思い出し、現在の自分を分析しました。
上の記事で引用した表を単純化しました。
この表に、自分の状態を矢印で書き込みました。
気分 「→」、思考「 ↑」、行動「 →」でした。
気分は「ふつう、平常」、思考は 「上がっている、躁」、行動は「ふつう、平常」という意味です。
「気分」「思考」「行動」に、うつと躁が混ざって出てくることを混合状態といいます。
今回のわたしの場合は、「↓」(うつ)は出てきませんでした。
(だからこそ、自分の状態がわかりづらかったのだと思います。)
気分と行動は平常で、思考だけが躁状態です。
これによって、自分の調子が見えてきました。
「混合状態ではない。
軽躁状態とまではいかないが、やや上がっている」
今までは、自分の調子をなんとなく見ていました。
これまでの見方だと、今回は「ふつうかなー」と思って終わっていたと思います。
今回、「気分」「思考」「行動」と細かく見たことで、正確に把握することができました。
把握することで、このままだと思考だけではなく、気分や行動まで上がってしまう恐れがあると気づきました。
気づくことで、予防ができました。
(頓服薬を飲むこと、ゆったり過ごすこと)
自分の調子を把握するポイント
自分の体験から、「躁うつは予防が大切」だと思っています。
自分の調子を把握し、躁やうつの兆しが見えたところで、対策する。
そうすることで、上がりすぎたり、下がりすぎることを防げます。
今回、わたしがうまく把握できたのは、
- 「混合状態」という概念を知ったこと
- 自分の状態を細かく見たこと
- 表を使ったことで、客観的に見れたこと
の3つがポイントだったと思います。
今回ご紹介した表は、上の3つのポイントを押さえています。
単純な表ですが、とてもわかりやすいです。
これからも、自分の体調把握に使おうと思っています。
(↑ よかったら試してみてください。)
それでも、自分の調子が把握できないときは
表を使ってもよくわからない、自分の調子が把握できない、
そんなときは、自分以外の人に聞くのもおすすめです。
客観的に見てもらうと、スッとわかることもあります。
その際、上の表に書き込んでもらうのもいいですね。
矢印を書いてもらうだけでもいいと思います。
案外、自分が思っているのとは違う結果になることもあります。
最後に
わたしは、かつて軽躁状態をあまり問題視していませんでした。
なぜなら、軽躁状態は気分がいいし楽しいから。
でも、軽躁状態のあとに必ず落ちることを実感してから、意識が変わりました。
自分の状態(調子)の把握につとめ、なるべく上がり過ぎないようにしています。
そのためにも、今回の考え方(表の利用)はとても大切だと感じます。
双極性障害、軽躁状態の予防を考えている方、悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。
関連記事 >>>「双極性障害のガイドと、双極性障害の混合状態について」
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